約30億年前に地球の海洋に出現した最初の生き物の1つで、現在地球上に数万から数10万種存在するといわれています。
単細胞(細胞一つ)を単位とする直径10ミクロン程度の小さな生き物で、分裂することで増殖します。葉緑素(クロロフィル)を持ち、一般の植物と同様に光合成によって大気中の二酸化炭素(CO2)を固定化し酸素(O2)を産生します。
微細藻類はその名の通りとても小さな生き物ですが、その細胞の中に私たち人間にとって有用な物質を作り出す種(しゅ)も多く存在します。例えばバイオ燃料の基となる物質や、赤い化粧品の基となる物質(アスタキサンチン)など。まだまだ私たちの知らない有用な物質も持つ微細藻類もいるはずです。
私たちは様々な微細藻類の特徴を掴み、それを様々な商品として私たちの生活に役立てるための研究を行っています。この研究は独立行政法人製品評価技術基盤機構バイオテクノロジーセンターとの共同事業により進められています。その結果、どれか一つの種類の微細藻類に絞ることなく、多様な微細藻類を様々な用途で活用する方法を見出していきます。
それは例えば化粧品原料であったり、健康食品原料であったり、色々なカタチにしてきました。