お知らせ

当プロジェクトの取り組みが新聞に紹介されました

2018.05.15

当社藻類事業プロジェクトが手がけております海産性微細藻類(Chaetoceros)の大量培養産物からのフコキサンチンを含有する機能性原料の研究開発及び生産に関する取り組みが、2018年5月1日付け化学工業日報にて紹介されました。

以前、微細藻類株紹介のページで簡単に紹介を差し上げましたが、Chaetocerosは養殖用の餌料として昔から培養されておりました。当社は数多くの海産性微細藻類の中からChaetoceros属のある種を選び出し、特定の条件下で培養するとフコキサンチンと呼ばれるカロテノイド系の化合物の含有量が増加する事実を見出しました。

このフコキサンチンは大学等のアカデミア発の研究結果で皮膚外用剤や健康食品などに有用と思われる様々な機能性(抗酸カ作用など)が明らかになっており、海藻から抽出されたものが既に販売されてはいました。しかし原料としてはとても高価で、一般的な商品に使用可能な素材とは言い難い状況でした。

そこで当社は国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の先端的低炭素化技術開発(ALCA)事業として兵庫県立大、京都大、玉川大等と共同で研究開発を進め、本株のバイオ燃料としての実用化という目標を達成するため、当社は本株に含まれるフコキサンチンを含めた高付加価値物質の用途開発を進めております。これにより、事業全体としての採算性を向上させ、社会実装の一翼を担います。

新聞記事にも記載されているとおり、既に原料としてサンプル提供と販売も開始しており、実際に配合されている商品も既に販売されております。また本株の大量培養には北海道の厚岸町様に全面的なご協力をいただいております。

今後も「バイオマスの6Fを実現する」をスローガンに、様々な微細藻類に光を当て、様々な素材として生活に役立てるための研究開発を進めてまいります。これからの当プロジェクトの取り組みに是非ご期待下さい。

この記事の内容に対するお問い合わせや資料のご請求は、当プロジェクトHPのお問い合わせページよりお願いいたします。

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